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海外から

海外在住の日本語学習者さんのコーナーです。ご紹介する日本語学習者さんは、以前いろはにほん語教室で勉強をされ、帰国されても日本語の勉強を続けていらっしゃる方々です。このコーナーでは、海外学習者さんから送られてきた作文、エッセイ、お手紙などをご紹介していきます。

最初の紹介は、ネパール出身のカレル・サパナさんです。ネパールと日本の懸け橋になってがんばっていらっしゃるサパナさん。帰国されてからどのようなことをされていると思いますか?
 

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「日本の文化と絵に出会えた私」

 

          カレル サパナ

初めて日本に着いた時、見たこともない道路や建物にびっくりしました。小さい子供からおじいさんおばあさんまで元気よく歩いているのを見てすごいと思いました。私は花が好きなので、新潟に来て、今まで見たことのない桜やチューリップを見て喜んでいた事を今でも覚えています。全く日本語が通じなかったとき、花と触れ合いたくなり、夫に通訳をしてもらいながら生け花教室に通いました。そこで、川崎先生と出会い、いろは日本語教室で日本語を習い始め徐々に日本の言葉や日本の生活に慣れていきました。

 

徐々に日本語に慣れていくうちに、押し花に興味を持ち、本を読みながら、押し花を勉強しました。花を収穫して絵を作るのが楽しかったです。川崎先生から紹介していただいてちぎり絵も習い始めました。とても細かくて難しく、やめたいと思った時もありました。しかし、紙をちぎって絵ができる素晴らしさから、がんばって毎日少しずづ作っていきました。

 

1月27日から五日間ネパールで自分が作った押し花とちぎり絵の展示会をしました。日本でもよくしていましたが、ネパールでは初めての展示会で忙しかったです。ネパールでは日本の絵の展示会は初めてのようで、毎日たくさんの人が見に来てくれて、ちぎり絵を買ってくれました。そして、素敵な言葉もたくさんいただきました。本当に嬉しかったです。「やって良かったなぁ」と思いました。

 

日本では、伝統的な武道や水墨画や浮世絵などのいろんな文化があるようにネパールでも、日本と全く違う遺産や、葉っぱ布の上に作るManuscript、Thangka Nepalese Paintings、などいろいろとあります。

たくさんの人が習いたいと言ってくれました。小学校の生徒さんたちもちぎり絵を体験し、『とても楽しい』『すごい絵ができた』『ちぎって絵ができると思ってもいなかった』などたくさんの声をいただきました。この展示会を通して、ネパールと日本の文化の懸け橋になればとよいなと思いました。

 

日本には、たくさんの習い事があると思いました。そして、習い事をするには年齢は関係がないことがわかりました。(しかし、習い事をするには日本語は必要ですけれどね。)押し花やちぎり絵を勉強して楽しめたことは、川崎先生やいろは日本語教室の先生方のおかげだと思います。先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、もっと日本語を勉強して、日本の文化や絵を学び続けていきたいです。そのためにも、今はネパールにいますが、日本語の勉強を続けていきたいと思っています。

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